
函館
函館01 和洋ミックス函館の歴史と文化
- ●小型車タクシー(最大4名乗車)JPY23,400
- ●ジャンボタクシー(最大6〜9名乗車)JPY33,680
4時間
石畳の坂道や和洋折衷のレトロな建造物が並ぶ異国情緒あふれる町並みが魅力の函館を散策するコースです。
約140年の時を経て復元された函館奉行所や日本初の女子修道院、1925年創業の老舗ハム・ソーセージ製造所カール・レイモンなど、バラエティに富んだ名所へご案内します
石畳の坂道と和洋折衷の景観が楽しい「元町」
函館は日本で最初に開港した都市です。古くから国際貿易港として外国との交易があったため、函館港を望む坂の上にある元町エリアには外国人が居住し、街にも西洋文化が根付いていました。西洋の影響を受けた建築物も多く建てられ、異なる宗派の教会や寺院が並ぶ、和洋折衷の独特の文化と景観をつくってきました。今も多数の教会や、西洋文化と日本文化が融合した建物が石畳の坂道に沿って建ち並び、どこかノスタルジックな雰囲気をもった街並が国内外の観光客に人気です。
また、CMやドラマ撮影に使われた坂道や一風変わった名前の坂道などがあり、どれも写真撮影の絶好のポイントです。エリア一帯には古民家を改装したショップやカフェが多く、散策が楽しい街並みです。
ハム・ソーセージの老舗「カール・レイモン」
カール・レイモンとは、“胃袋の宣教師”と呼ばれたハム・ソーセージのドイツ人マイスター、カール・ワイデル・レイモン氏の技を継承する1925年創業の人気ブランドです。
カール・レイモン氏が伝えたのはドイツの農家が冬の間保存食として作っていたハム・ソーセージをベースとした伝統の製法。厳選した豚肉を使用し、添加物を一切使用せず、余分な粉や水も使わないという徹底ぶり。そうして仕上げたソーセージやボンレスハム、ベーコン、サラミなど、ひと味違うジューシーな味わいが人気を集めています。
函館山のふもとにあるレイモン・ハウス元町店は、カール・レイモン氏の旧工場跡地に建てられた洋館風建物。異国情緒たっぷりの街並にしっくりと馴染んでいるので撮影スポットとしてもおすすめ。2階には「カール・レイモン歴史展示館」があり、波瀾万丈な人生を送った彼の人生をパネルなどで紹介しています。
1階のショップでは、お土産が購入できるのはもちろん、ここでしか味わえないレイモンオリジナルの焼きソーセージやホットドックなどファーストフードもオーダーできます。散策のひと休みに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
約140年前の建築を再現した「箱館奉行所」
「箱館奉行所」とは、日本の北辺防備の拠点として設置された江戸幕府の役所。1864年、外堀となる五稜郭内に完成しました。幕末の黒船来航により函館開港となり、箱館奉行所は諸外国との交渉や海岸防備、蝦夷地の統治を担っていました。しかし、1868年の戊辰戦争最後の戦い・箱館戦争の舞台となり、1871年に解体されました。
現五稜郭公園の中央に建つ奉行所は、約140年を経て1864年の建築当時とまったく同じ場所に部分復元されたもの。遺構の発掘調査、当時の図面や写真、文献を読み解き、江戸時代に使われた木材にこだわるなど完成まで4年の歳月をかけました。
独特の色をした屋根瓦の建物は御殿様式の木造で高さは16.5m、廊下まで畳敷きの館内は木の香りがし、日本の古い建築様式が存分に堪能できます。建物は4つのゾーンに分かれており、奉行の執務室や大広間を復元したゾーン、奉行所の誕生から箱館戦争までの歴史を学ぶゾーン、復元工事に携わった宮大工の技を紹介する映像シアター、構想から完成まで復元プロジェクトの20年を紹介するゾーンと、建物を楽しみながら歴史や文化を学ぶことができます。
日本初の女子修道院「トラピスチヌ修道院」
函館市の郊外、上湯の川の高台にあり、そのレンガ造りの建物と美しい庭園を一目見ようと立ち寄る観光客も多い「トラピスチヌ修道院」。1898年、フランスから派遣された8名の修道女たちによって創立された日本初の女子修道院です。フランスの厳律シトー会系の女子修道院で、現在も修道女たちは自給自足の共同生活を営み、“祈り・労働・聖なる読書”を日課に過ごしています。
トラピスチヌ修道院が一般開放されているのは前庭のみ、見学は外観だけということになります。美しく手入れされた庭園では四季折々の草木が異なる景色を見せ、春の桜と秋の紅葉はおすすめです。園内では、聖ミカエル像や聖テレジア像を見ることができ、売店では修道女が手作りしているマダレナケーキやバター飴などの菓子やロザリオが販売されています。また、通常は中に入れませんが、クリスマスミサだけは聖堂で行なわれるミサに参加できます。