剣豪・宮本武蔵と北九州のつながりを巡る

5時間

03 剣豪・宮本武蔵と北九州のつながりを巡る

  • ●小型車タクシー(最大4名乗車)JPY20,400
  • ●ジャンボタクシー(最大6〜9名乗車)JPY31,100

まずは門司港からフェリーで10分、関門海峡に浮かぶ無人島・巌流島へ。宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘の地だったことを連想させる浜辺を後にし、関門海峡ミュージアムで海峡の歴史ロマンに浸ります。武蔵の養子が建てた武蔵顕彰碑を参り、巌流島の戦いの詳しい様子や武蔵の剣歴などをチェック。細川忠興公が築城した小倉城までじっくり探索できる歴史マニア必見のプランです。

武蔵と小次郎の決闘に思いを馳せる「巌流島」

 巌流島は関門海峡に浮かぶ面積約10.3万㎡の無人島で、小倉側では「向島」、下関側では「船島」と呼ばれていました。
今は埋め立てられ公園に整備された島ですが、かつては1万7000㎡の細長い船の形をした島だったとか。
剣豪・佐々木小次郎の剣の流派である「巌流」をとって巌流島と呼ばれるようになりました。

 巌流島といえば、1612年4月13日に行われたという宮本武蔵と佐々木小次郎の巌流島の戦い。小倉藩による公式な決闘で武蔵が小次郎を倒します。
約束の時間に遅れてきた武蔵が、船の櫓(ろ)を削って作った長い木の剣で苛立った小次郎を倒したという話は、吉川英治の小説「宮本武蔵」によるものです。

現在の巌流島は遊歩道や休憩所が整備され、30分程度でぐるりと回ることができます。島の先端にある展望広場には、NHK大河ドラマ化を記念して建てられた武蔵と小次郎の決闘を再現した像があります。展望広場から見下ろした浜辺には、古びた小舟が一艘。
戦いの日をイメージしてつくられた人工海浜ですが、タイムスリップした気分に浸れます。
島内には、他にも巌流島文学碑や佐々木巌流の碑、舟島神社(御朱印は下関市の彦島八幡宮)などもあるので、ゆっくり散策してみてください。

船のカタチをした碑
船のカタチをした碑
巌流島の戦いの再現
巌流島の戦いの再現
ふたりの関係性が記された系譜
ふたりの関係性が記された系譜

関門海峡の歴史ロマンにときめく「関門ミュージアム」

 関門ミュージアムは、〝関門海峡をまるごと楽しむ体験型博物館〟と掲げたアミューズメント施設。
2019年にリニューアルオープンし、子どもから大人まで楽しめると人気を集めています。

 何といっても目玉は、2階から4階まで吹き抜けた壁面にある、国内最大級の巨大なセイル(帆)スクリーン(18×9m)。

国際貿易港として発展した門司港の歴史を描いた門司港ものがたりや、巌流島の戦いや壇ノ浦の戦いをアニメーションで見せる古今関門海峡絵巻など、大迫力の映像で時空を超えた海峡の魅力を紹介します。

 1階では、海峡レトロ通りでは大正時代の門司港の町並みを再現。路面電車にバナナの叩き売り、ミルクホールなど喧騒に包まれた当時の港町にタイムスリップできます。

 また、音響や照明を完備した大型スクリーンがある多目的ホール、ご当地限定グッズなどが手に入るお土産コーナーも。まずは映画のセットのような雰囲気のある1階で気分を盛り上げましょう。

 2階へ進むと海峡体験ゾーンが広がり、さまざまな展示物で日本三大急潮流のひとつである関門海峡について学ぶことができます。海の安全を守る海上保安庁の展示コーナーもあり、トリックアートなどを使ったコンテンツに思わず見入ってしまいます。

 3階の海峡歴史回廊も必見。日本やチェコなど世界邸に著名な人形作家10名が、巌流島の戦いや源氏と平時の群像など海峡を舞台とした数々の歴史物語を表現しています。

 4階は大正・昭和の豪華客船のデッキをイメージしたラウンジスペース。海峡を行き交う大型船を眺めながらカフェでちょっと一息つくことができます。

ガラス張りの外観
ガラス張りの外観
海峡レトロ通り
海峡レトロ通り
海峡歴史回廊
海峡歴史回廊
4Fラウンジ
4Fラウンジ
屋上展望台
屋上展望台

宮本武蔵の養子・宮本伊織の領地だった「手向山公園」

 手向山は正面に関門海峡や巌流島を望むことができる高さ76mの小山で、山頂が公園として整備されています。

 江戸時代は小倉小笠原藩の家老であった宮本伊織(宮本武蔵の養子)の所領地で、その後旧日本軍の砲台地となり終戦後に公園となったのだとか。
そのため今も弾薬庫や砲台の跡が残っています。

 園内には1654年に宮本伊織が建てたという武蔵顕彰碑があり、碑文には二刀流を生み出すまでの工夫や巌流島の戦いについてなど武蔵剣歴が記されています。また、村上元三の小説「佐々木小次郎」の完成を記念した佐々木小次郎の碑も建てられています。

 毎年4月には「武蔵・小次郎まつり」が開催され、剣道大会や居合道の演舞などが行われています。

伊織が建てた武蔵顕彰碑
伊織が建てた武蔵顕彰碑
碑文
碑文
碑文が紹介されたサイン
碑文が紹介されたサイン
宮本伊織の墓
宮本伊織の墓

野面積みの石垣と唐造りの天守閣を楽しむ「小倉城」

 小倉城の築城が本格的に始まったのは1602年。関ヶ原の戦いで功績を挙げ入国した細川忠興公によって築城。約7年の歳月をかけて築かれました。

 城の天守閣は「唐造り」と呼ばれる全国でも珍しい建築様式で、4階と5階の間に屋根のひさしがないのが特徴です。
斜め下から見上げると、4階より5階の方が大きくふくらんで見えるので確認してみてください。

小倉城の本丸は1837年の火災で全焼、2年後に再建されましたが、幕末期の1866年には第二次長州討伐の第一線基地となり焼失。現在の小倉城は1959年に再建されたものです。
建物は消失しましたが、石垣は築城当時のまま。「野面積み(のづらづみ)」という切石を使わない自然の石を積み上げる技法が使われています。

 ちなみに城の再建時に描かれた雄の「迎え虎」と雌の「送り虎」の一対の虎の絵は、大分県の宇佐神宮お抱え絵師・佐藤高越作です。焼失した1866年が寅年だったことを受けて描かれたもので、高さ4.7m、幅2.5mという日本最大級の大きさ。

大迫力の虎の眼力は、小倉城の見所の一つとなっています。

 天守閣の中には、小倉の城下町を約1500体の和紙人形で再現したジオラマがあり、小倉祇園太鼓で有名な祇園祭など当時の武士や庶民の様子を見ることができます。
また、歴史的資料の展示だけでなく体験コーナーも設置。スイッチを押すと動く豪華な大名かごは大人も乗れる大きさで、ちょっとした殿様気分が味わえます。
他にも、映像やからくり人形で歴史を紹介するコーナーなど、バラエティに富んだ展示内容でたっぷり楽しめます。

 天守閣の最上階は展望コナーで、眼下の小倉城庭園はもちろん、小倉の街が360度見渡せます。

 小倉城は北九州市の中心部に位置し、商店街や大型商業施設が立ち並ぶ都心部にありながら、そのエリア内には小倉城庭園や八坂神社などが集まり、大きな公園として散策するのにもぴったり。

 城内には約200本の桜の木もあり、春になると多く人が花見にやってきます。秋のケヤキやイチョウの紅葉も美しく、一年を通して地物との人々の憩いの場となっています。

小倉城全景
小倉城全景
迎えの虎 佐藤高越作
迎えの虎 佐藤高越作
武蔵に係わる多くの展示物
武蔵に係わる多くの展示物
武蔵が描いた掛け軸
武蔵が描いた掛け軸
人形での展示
人形での展示
シアター
シアター
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