沖縄

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03 世界遺産・琉球王国神秘の探訪

[那覇市内発着]
  • ●小型車タクシー(最大4名乗車)JPY18,100
  • ●ジャンボタクシー(最大6〜9名乗車)JPY26,400
  • ●アルファードハイヤー(最大6名乗車)JPY30,800

5時間

1429年から1879年までの450年間存在した琉球王国。その象徴だった首里城をはじめ、琉球石灰岩の城壁に囲まれた中城城跡、断崖を利用した難攻不落の城・勝連城跡と3つの世界遺産を巡ります。琉球王朝の栄華と島の自然を活かした独自の建造物に興味津々です。

首里城(しゅりじょう)

1429年から1879年までの450年間に渡り存在した王制の国・琉球王国は、日本や中国、東南アジアとの交易によって独自の文化が育まれました。その琉球王国の国王と家族が住む王城であり、行政機関“首里王府”の本部として政治・外交・文化の拠点であり、琉球有数の聖地でもあるのが「首里城」です。
小高い丘に建つ首里城は、曲線を描く城壁に囲まれ、その中にはいくつもの広場と多くの施設が存在します。これはグスクと呼ばれる沖縄の城に共通するスタイルです。西を正面とし、大きく内側城郭と外側城郭に分けられ、内郭は15世紀初期に、外郭は16世紀中期に完成したとされています。中国との長い交易により、門や城など各建築物は朱塗りされるなど中国様式の影響を受け、独自の琉球建築となっています。
首里城は度重なる災害や戦火で改築・再建を繰り返してきました。太平洋戦争の沖縄戦では、地下に陸軍の総司令部を置いたこともあり砲撃を受けて焼失。昭和33年(1958年)に守礼門が再建され、周辺の建築物から再建が始まりました。昭和47年(1972年)の日本復帰後に国の史跡に指定され、城の入口と周囲の城郭が再建。1980年代に本格的な復元が始まり、平成4年(1992年)に正殿や各門など城郭が再建されました。そして平成12年(2000年)に、“琉球王国のグスク及び関連遺産群”として世界遺産に登録されました。
首里城は正殿を中心とした広大な国営公園。公園内は、有料エリアと無料エリアがあり、正殿の見学は有料となります。最初に目にする守礼門は中国の牌楼という様式に似ており、掲げられた「守礼之邦」という言葉は“琉球は礼節を重んじる国”という意味で、琉球王朝時代に中国皇帝の使いが招かれた際に一行を歓迎するということを表したものです。
正殿内は有料エリアで、門をくぐると“御庭(うなー)”と呼ばれる広場があります。かつて年間を通じてさまざまな儀式が行われた空間です。正殿は琉球王国最大の木造建築で、屋根や木造の構造は日本風、彩色や装飾は中国風と、日本と中国の影響を受けた琉球独自の建築物となっています。二層三階建ての正殿は日本にも中国にもなく、琉球独自の様式です。
かつての首里城周辺には、寺院や王族の建物である御殿が数多くあり、今も復元整備が進められています。城の北側にある円覚寺は、総門・石垣・右脇門・放生池が復元されています。その他にも、数々の門、番所、王の邸宅などが復元されています。

首里城公園内には、琉球料理を中心としたメニューが並ぶレストラン、軽食があるカフェもあるのでひと休みすることもできます。また、沖縄の伝統工芸品やオリジナルアイテムが手に入るミュージアムショップもあるのでショッピングも楽しめます。

※入館料/大人820円

首里城正殿(有料エリア)
首里城正殿(有料エリア)
右掖門(うえきもん)へ繋がる階段
右掖門(うえきもん)へ繋がる階段
正殿前広場
正殿前広場
大庫理の御差床
大庫理の御差床
日影台
日影台

中城城跡(なかぐすくじょうあと)

「中城城跡」は、首里城とともに“琉球王国のグスク及び関連遺産群”として世界遺産登録されているグスク跡。沖縄県内に300余りあるといわれているグスクの中で、最も多くの遺構がほぼ原型のまま残されている貴重な古城跡です。

中城城は標高150~170mの高台にほぼ一直線に連なる6つの城郭からなる山城で、14世紀後半に築かれたとされています。城壁には琉球石灰岩が積まれ、自然の岩石と地形を活かしながら美しい曲線美で構成され、当時の築城技術の高さがうかがえます。また、断崖と急勾配の斜面には、丘陵の尾根沿いにある正門や裏門しかなく、守りやすく攻めにくいという戦国時代特有の興味深い構造となっています。

もともと当時の豪族・中城按司の居城と伝えられ、その一族が数世代に渡って6つの郭のうちの南の郭・西の郭・一の郭・二の郭を築き、その後王命により入城した築城家としても名高い武将・護佐丸が三の郭と北の郭を増築したといわれています。沖縄のグスクは古来より石積技術が発達しており、中城城跡でも野面積み(南の郭)・布積み(一の郭/豆腐積み)・あいかた積み(北の郭/亀甲乱れ積み)の3種類の石積みを見ることができます。

城跡からの眺望も素晴らしく、東に中城湾や太平洋、西に東シナ海、北に勝連半島、南に知念半島を見渡すことができます。特に正門南側にある広場から見る中城湾、二の郭の城壁から見る大海原の景色は格別で、太平洋と東シナ海を同時に見渡すことができると大人気です。ちなみに日の出は、三の郭外壁側の広場がおすすめ。元旦には初日の出を見る人々で賑わいます。
また、自然豊かな環境にある中城城跡は、四季を通して沖縄の花々を愛でることができます。1月中旬から2月上旬にはカンヒザクラが見頃を迎え、6月にはソテツの花が見られます。中でも11~1月には、沖縄で“チーパッパ”と呼ばれるツワブキが咲き、冬でありながら黄色い花とともに南国の蝶や野鳥を見ることができます。

※入場料/大人400円

カンジャーガマ(鍛冶屋跡)
カンジャーガマ(鍛冶屋跡)
南西に向いた正門
南西に向いた正門
拝所
拝所
美しいアーチ門
美しいアーチ門
最も広い正殿があった一の郭
最も広い正殿があった一の郭
異なる技法が使われた石積
異なる技法が使われた石積

勝連城跡(かつれんじょうあと)

本島中部、東海岸の勝連半島に位置する「勝連城」は、琉球王朝時代(15世紀頃)に英雄として人々に慕われた王・阿麻和利(あまわり/10代城主)の居城として知られています。築城されたのは12~13世紀と考えられており、“琉球王国のグスク及び関連遺産群”最古のグスクです。

勝連城は琉球石灰岩の切石を積み上げ、東西の丘陵を活かした美しい曲線状の城壁が特徴ですが、自然の断崖を利用したことで難攻不落の城とも言われています。その細長く延びた城は、中国王朝との交易などに使った船・進貢船の形に似ていたことから、“進貢船のグスク”とも呼ばれています。
城跡は、役割の異なる4つの曲輪で構成され、最も高い場所にある標高約98mの一の曲輪からの眺めがおすすめ。南は知念半島から北は山原まで見渡すことができ、360度のパノラマが広がります。その下に二の曲輪、三の曲輪、四の曲輪と続きます。ちなみに一の曲輪には宝物庫があったとされています。二の曲輪には礎石の跡が多くあることから首里城正殿のような大きな建物があったことが伺え、今も阿麻和利がまつられています。また城内には、村の繁栄が祈願される“玉ノミウヂ御獄”や、火の神を祀った“ウミチムン”など神聖な場が点在しています。

城跡の麓にある駐車場内には休憩所を兼ねた、うるま市特産品のショップ“うるまーる”があります。ひと休みはもちろん、勝連城をモチーフにしたグッズをお土産に買うこともできます。

整備された城跡整備された城跡
山を利用た天険の要害
山を利用た天険の要害
城内様子
城内様子
伊計島・宮城島・平安座島・浜比嘉島が望める
伊計島・宮城島・平安座島・浜比嘉島が望める

海中道路(うるま市海の文化資料館)

沖縄の海を楽しむドライブにおすすめなのが、本島中部のうるま市の与勝半島から、浜比嘉島・平安座島・宮城島・伊計島の4つの島へ向かう全長4.45kmの「海中道路」です。左右に広がるエメラルドグリーンの海、夏になると道路沿いにある砂浜で地元の人がBBQやマリンスポーツを楽しんでいます。

海中道路の中間あたりに位置しているのが“海の駅あやはし館”で、おいしい地域の特産品や、い草を使ったグッズなどお土産が並びます。ビュッフェスタイルのレストランもあり、海を見渡しながら海の幸を味わうこともできます。
海の駅あやはし館の2階は、海の文化を紹介する小さな博物館「海の文化資料館」となっており、古くから沖縄で使用されてきた木造船や漁で使われた道具などが展示されています。また、琉球貿易で盛んだった頃の沖縄の伝統木造船・マーラン船の模型も展示されています。

約4.5kmの直線道路
約4.5kmの直線道路
マラソンも開催されている
マラソンも開催されている
遠浅で干潮時の奇岩も絶景
遠浅で干潮時の奇岩も絶景
海の駅あやはし館
海の駅あやはし館
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